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Service
大切なのは、社会参加や就労後も心身共に安定して過ごせることです。
ニューロリワークでは、脳科学者、精神科医、公認心理師、臨床心理士などの監修のもと
安定就労に必要な様々なオリジナル支援サービスを提供しています。
オリジナルプログラム「FIT(フィット)プログラム」のご紹介
FITプログラム※1とは、柔軟性介入トレーニング(Flexibility Intervention Training)プログラムの略であり、認知行動療法に基づいて作られたプログラムです。物事への柔軟性(柔軟的な思考や行動)を高め、ご自身のメンタル面にとって少しでも良い状態(FIT)に近づくことを目的としています。FITプログラムは、全12回で構成されており、認知行動療法(CBT※2)の理論に基づくトレーニングなど、思考や行動の柔軟性を高める様々なトレーニングを行っていきます。
※1 FITプログラムは、うつ病やその他(精神)疾患を治療、改善することを目的としたプログラムではございません。予めご了承ください。
※2 CBT(Cognitive Behavioral Therapy)とは、認知行動療法の英語略語表記です。
「FITプログラム」は、このような悩みのある方におすすめ
「FITプログラム」で得られること
- 1.ネガティブな情報もポジティブな情報も見られるようになる
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ご自身が困難な状況のときには、どうしてもネガティブな情報に目が行きやすくなってしまいます。そんなとき柔軟性の高め方を学ぶことで、ネガティブな情報だけでなくポジティブな情報にも目を向けられるようになることが、FITプログラムで得られる効果の一つです。
- 2.自分の意見を伝えつつ相手の意見も聞けるような伝え方ができるようになる
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どのような言い方で自分の意見を伝えていけばいいのか、自分の意見を伝えつつも相手の意見を聞くためにはどうしたらいいのかを学んでいきます。
- 3.自分がどんなときにカッとなりやすいのかを知り、対処法を身に付けることができる
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怒りの感情というのは、コントロールがとても難しいものです。怒りの感情自体は自然なもので、それ自体に問題があるわけではありません。しかし、怒りの感情をコントロールできない、つまり過剰な怒りに支配されたりあまりに長く続いたりすると自分にとっても相手にとっても良くない状況になってしまいます。自分の心身への負担になったり、相手を傷つける言動につながらないようにするためにも対処法をFITプログラムで身に付けていきましょう。
- 4.自分の状況を客観的に見て、なぜ落ち込んだのか、どう対処すればいいのかが見えてくる
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通所している方の中には、ご自身がどういうときに不調になるのか把握することが難しいという方が多くいらっしゃいます。FITプログラムではご自身のプチストレス時について以下のように分析していきます。
分析を繰り返すなかでご自身がどういうときにどういった感情になっているかを把握することで、徐々に対処法が見えてきます。分析例では、焦りや憂うつな感情で頭が働かない感覚になってしまっているので、次回こういう場面になったときにはまずは深呼吸をして落ち着こうなどと決めておきます。
「FITプログラム」の全12回のプログラム構成
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1 思考と行動を柔軟にする枠組みを学ぶ 1回目
イントロダクション・柔軟性を高める考え方を学ぶ
認知行動療法を参考に、思考や行動の柔軟性を高めるための考え方を学びます。
FITプログラム(※1)とは、柔軟性介入トレーニング(Flexibility Intervention Training)プログラムの略であり、認知行動療法に基づいて作られたプログラムです。物事への柔軟性(柔軟的な思考や行動)を高め、ご自身のメンタル面にとって少しでも良い状態(FIT)に近づくことを目的としています。FITプログラムは、全12回で構成されており、認知行動療法の理論に基づくトレーニングなど、思考や行動の柔軟性を高める様々なトレーニングを行っていきます。※1 FITプログラムは、うつ病やその他(精神)疾患を治療、改善することを目的としたプログラムではございません。予めご了承ください。
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2 自分のストレス状況や問題に気付く 2回目
自分の問題を見つめ直す
現在の状況を知るために、自身にかかるストレスについて知り、その際に感じる変化とともに自分の解決すべき問題を発見していきます。
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3 「思考」の柔軟性を高める 3回目、4回目、5回目
柔軟な考え方をする
発見した問題について、まずは「認知(=思考)」の側面からアプローチしていきます。
思考を柔軟にするためのツールとして、認知を掘り下げる「7つのコラム」を使用します。 -
4 「行動」の柔軟性を高める 6回目、7回目、8回目
問題解決を目指し取り組む
発見した問題について、今度は「行動」の側面からアプローチしていきます。問題解決技法を使って、問題解決に取り組みます。
行動を通して思い込みを変える
アクションプランを通して、「行動」を客観視し、行動の意味を再度捉え直すことで「認知」としての思い込みを変容させていきます。
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5 適切な自己表現方法を学ぶ 9回目
人間関係を見直そう
問題解決技法や、アクションプランを実施する際、特に人間関係に関わる問題において、利用できる技法である「アサーション」を学んでいきます。
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6 「スキーマ(自分の思考パターン)」を見つめ直し、「思考」の柔軟性を高める 10回目、11回目、12回目
スキーマに気づき修正する【まとめ】
発見した問題に対し、改めて「認知」の観点からアプローチしていきます。以前よりも深いレベルで認知を捉えるため、自動思考の大元になる「価値観」をターゲットとしていきます。最終回(第12回)では、プログラム全体の振り返りを行います。
公認心理師からのメッセージ
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就職・復職前にFITプログラムを!
私はFITプログラムを就職・復職の前に受けることはとても大切なことだと感じています。柔軟性を高めるためには、その考え方や使い方を知った上で実生活で実践し、ご自身に馴染ませていく必要があるものです。ですので、就職・復職前にしっかりとその方法を知り、通所をしながら実践していく機会を活用いただきたいと思っています。FITプログラムは集団で行っていくため「つらいのは自分だけじゃない」と励みになるというお声もいただきます。ぜひ、支援員や他の利用者様とFITプログラムに参加してみましょう!
「FITプログラム」利用者様の声
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最初はそもそも何で自分が不調なのかもよく分かっていませんでした。FITプログラムを受講し、徐々に自分の感情を受け止め「これは不安だな」「これは焦りだな」と認識することができるようになりました。そうすると、なぜ不安なのか、不安を取り除くためにどうしたら良いのかが分かるようになりました。今まで原因が分からなかったので対処できていなかったのですが、原因の見つけ方、対処の仕方を一緒に学べたので今後の生活で活かしていけそうだと感じています。
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ニューロリワークに1年半通所し、FITプログラムに6週参加しました。最初は正直難しい内容だと思い、ついていくのに必死でした。しかし、2週目、3週目になってくると余裕をもって取り組め、4週目以降は自分のことを掘り下げていける感覚がありました。結果、全く悩まなくなった訳ではありませんが、ネガティブな考えが出てきたときにもポジティブな側面も探すことができるようになってきています。それにより、深く落ち込むことは減りました!
FITプログラムは、全12回のプログラムとなります。開催の日程は各センターによって異なりますので、ご興味がありましたらお近くのセンターにお気軽にお問い合わせください。