カリキュラム内容
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ストレスケアのマインドフルネス
ストレスを感じると、精神安定に必要なセロトニンという脳内神経物質の分泌が抑制されます。マインドフルネスには脳の過活動を抑え、ストレスを緩和する効果があると言われています(※1)。脳のストレスをとって、安定して過ごすためのスキルを身につけましょう。 -
集中力や注意力を鍛える脳トレーニング
脳はいくつになっても鍛えることができると言われています(※2)。
仕事に必要な集中力や注意力、記憶力を維持・向上させるための脳トレプログラムを行います。
ゲームのような感覚で楽しく脳を鍛えることができます。 -
脳と身体の健康のための有酸素運動や筋トレ
有酸素運動や筋トレなどの運動をすることで、脳の神経細胞の発生や成長、維持、修復に不可欠なBDNF(脳由来神経栄養因子)(※3)というタンパク質が増加すると報告されています。
また、運動がASDやADHDの認知機能の改善にも有効だと言われています(※4)。個人の運動経験に応じて無理ない範囲で楽しく実施します。 -
脳の健康に良い生活習慣についての座学
生活をする上で何よりも大切な「健康」。特に脳の健康は心身の健康にも密接な関連があります。
例えば、睡眠が不足すると精神が不安定になると言われています(※5)。
睡眠や食事、ストレスケア、運動など脳の健康を保つために良いとされる生活習慣を総合的に学びます。 -
習慣化7つのコツ
「習慣化しよう」と決めた目標が、なかなか継続できない事は誰でも経験があると思います。
「習慣化できないことは、自分の意思が弱いため」と捉えてしまいがちですが、習慣化するためのコツがあります。
7つのコツを知ることで目標に向けての行動を正しく習慣化していきます。
その他のプログラム
- 脳の疲労回復
- 不足しがちな栄養素
- 体幹トレーニング
- ボクシングプログラム
- 様々なマインドフルネスを実践
- 健康に良いとされる飲み物
- ヨガ
- 様々な脳トレーニングを実践
- 偏った食事にプラスα
- ウォーキング
- 脳の健康に良いとされる食事
- 理想の生活習慣
- リトミック
- 脳の健康に良いとされる睡眠
- ストレッチ
- デュアルタスク
※センターによっては、行っていないプログラムもございます。詳しくはお問い合わせください。
解説・参考文献
- ※1 Chiesa, A., & Serretti, A. (2009). Mindfulness-based stress reduction for stress management in healthy people: a review and meta-analysis. The journal of alternative and complementary medicine, 15(5), 593-600.
- ※2 脳科学の進歩によって、「脳神経の可塑性」について徐々に明らかになってきました。以前は、成人になると脳は成長しなくなると信じられていましたが、効果的な訓練によっていくつになっても脳は変化しうるということが様々な研究によって明らかになってきたのです。例えば、ロンドン大学のある研究によると、ロンドンのタクシードライバーはその資格を取る為の訓練で膨大な数の施設や道路を覚えなければなりませんが、訓練後に海馬の容量が大きくなったと報告されています。
- ※3 BDNF(脳由来神経栄養因子):脳や神経以外にも存在するタンパク質ですが、脳への作用が注目されており、神経の「栄養」ともいわれています。脳内では海馬や大脳皮質などに多く分布し、学習・運動・経験などを効率的に海馬に記憶しておく為に重要な役割を担っていると考えられています。脳内のBDNFが増加すれば、意欲の向上、記憶の定着などによる学習能力の向上、仕事効率の向上や情動のバランスを整える作用が期待できます。加齢にともない脳内のBDNF発現量は低下し、アルツハイマー病等の認知症患者では顕著な低下が報告されていることからも、BDNFの減少が認知機能と深く関わることが分かります。
- ※4 Tan, B. W., Pooley, J. A., & Speelman, C. P. (2016). A meta-analytic review of the efficacy of physical exercise interventions on cognition in individuals with autism spectrum disorder and ADHD. Journal of autism and developmental disorders, 46(9), 3126-3143.
- ※5 Pires, G. N., Bezerra, A. G., Tufik, S., & Andersen, M. L. (2016). Effects of acute sleep deprivation on state anxiety levels: a systematic review and meta-analysis. Sleep medicine, 24, 109-118.
プログラム監修者
医師今野 裕之
ブレインケアクリニック名誉院長
精神保健指定医、精神科専門医
順天堂大学大学院卒。博士(医学)
大学院では老化や認知症に関する臨床研究に従事。
2016年からブレインケアクリニックを開院し、脳と心の健康を総合的に維持する「ブレインケア」の概念と認知症予防治療の実施・普及に取り組んでいる。
著書に「最新栄養医学でわかった! ボケない人の最強の食事術 (青春新書インテリジェンス)」、「卵やせ(主婦の友社)」監修等多数あり。
脳科学者杉浦 理砂
ブレインフィットネス研究所 ディレクター
工学博士(応用物理)
東京都立大学特任准教授(現任)
2006年~2008年、米国スタンフォード大学医学部・心理学部において、主に高齢者(軽度認知障害など)の研究に携わる。
2009年より、首都大学東京(2020年4月1日~ 「東京都立大学」に名称変更)大学院において、学習による脳の可塑性、脳・言語・遺伝子との関連性などに関する研究に取り組む。
2017年4月より、株式会社イノベイジ ニューロサイエンスラボ ディレクターに就任。
2020年2月より、インクルード株式会社 ブレインフィットネス研究所ディレクターに就任。
「ブレインフィットネスバイブル 脳が冴え続ける最強メソッド」著者。
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※2020年2月、株式会社イノベイジがインクルード株式会社に社名変更
スムーズな復職と定着へ向けた
職場復帰プログラム
休職原因の分析やコミュニケーションのプログラムなどを座学だけではなく、
実践を通して学び、スムーズな職場復帰や定着を叶えていきます。
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休職原因の分析
復職して働き続けるためには、「自分はなぜ休職したのか、不調時にどのように再発予防策を行うのか」を理解して、再発を予防する必要があります。休職前の働き方、どんなことにストレスを感じたか、人間関係はどうだったかなどを分析して、再発防止策を考えていきます。 -
チームビルディング
復職後は、集団での協調やコミュニケーションを円滑に図ることが重要となります。
このプログラムでは、チーム間での協調を学ぶ上での基本や、楽しくコミュニケーションを進められる内容を複数用意しています。チームビルディングにおける会話の重要性を学ぶことも可能です。 -
模擬職場
センターを実際の職場として想定して、訓練をおこなっていくプログラムです。
これにより職場における役割や限りある時間の中でどのように行動すればよいか、職場復帰する前の自分の状況を適切に確認することができます。
少し負荷のかかった環境の中で、復帰する前の準備を図れるように進めていきます。 -
利用者様企画プログラム
利用者様自身がテーマを決めて、企画、段取り、発信などを行い、アウトプットする力を身に付けていくプログラムです。
日常生活では、勤務先の人事や産業医と面談する際や転職や就職の際など、今どういった状態なのかをきちんと伝えなくてはならない場面があります。
このプログラムで身に付けた力は、日常生活の様々な場面で役立ちます。 -
EQ(心の知能指数を鍛える)
EQとは、Emotional Intelligence Quotientの略で、自分と他人の気持ちや感情を認識・識別し、自分の思考と行動を方向づける能力を指します。
このプログラムでは、相手に共感しつつ自分の意見もしっかり持てるような視点や、感情のコントロール力を身に付けます。 -
ブレインストーミング
会議に出席しても傍観者にならず、積極的に参加できるよう、あるテーマに沿ってグループごとにアイデアを出し合いディスカッションするトレーニングを行います。
他人の意見を聞くことで、自分の考えを客観視することができ、コミュニケーションにも活かすことができます。
その他のプログラム
- ブレインライティング
- 会話術
- 復職前面談の練習
- 休職報告書の作成
※センターによっては、行っていないプログラムもございます。詳しくはお問い合わせください。
復職後の再発を防止する
自己理解とセルフケアプログラム
自己理解やセルフケアなどを座学だけではなく
グループでの取り組みを通して学び、
復職後も実践できる力を身に付けていきます。
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オリジナルプログラム
FIT(フィット)プログラムFIT(Flexibility Intervention Training =柔軟性介入トレーニング)プログラムは、物事への柔軟性を高め、ご自身のメンタル面にとって少しでも良い状態に近づくことを目的としたプログラムです。認知行動療法の理論に基づくトレーニングなど、思考や行動の柔軟性を高める様々なトレーニングを行っていきます。 -
オリジナルプログラム
FIND(ファインド)プログラムFIND(Finding Inner New Direction)プログラムは自己理解を促し、長く安定して働くための基礎を作るプログラムです。全部で6つの要素から構成されるキャリアの羅針盤を、自己理解ワークを通して掘り下げていきます。キャリアの羅針盤を作ることで今後のより良いキャリア選択を実現し、長期安定就労を叶えていくプログラムです。 -
セルフケア
セルフケアプログラムでは、健康的に生活する為に、自分自身をケアするという考え方を理解し、そのために必要な知識や技法を身に付け日常生活で実践できるようにしていきます。
例えば、「自分の状態を知る」「状態に応じた適切な対処ができる」「必要に応じた援助を求められる」などの方法を学んでいきます。 -
やる気曲線・心の地図
2つのテーマに分かれた自己分析系プログラムです。
<やる気曲線>
過去の体験からモチベーションの上がり下がりを時系列に描いていき、どの様な場面でモチベーションが上がるのか、下がるのかを理解していきます。
良いパフォーマンスを発揮するためにモチベーションが上がりやすい環境で働くこと、またモチベーションの下がりそうな時でも、自身の特徴を知ることで気持ちをコントロールし、意欲の高い状態を保てるようにしていきます。<心の地図>
紙に表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを広げてつなげていきます。頭の整理や情報整理、記憶力の向上やアイデアを出す思考ツールとして役立ちます。
仕事での活用や人生の目標設定はもちろんのこと、旅の計画や勉強法、自己分析など幅広く活用することが可能です。 -
アンガーコントロール
人はなぜ怒るのかといった怒りのメカニズムや、怒りが気持ちに及ぼす影響とはどういったものがあるのかについて学びます。
また、怒りをコントロールするための方法として、アンガーログという記録法を使用した、感情の客観視のワークなどをテーマにプログラムを行い自己理解を深めていきます。 -
ポジティブリフレクション
リフレクションとは内省のことで、自身の経験を意識的に見つめ直し、その経験を更に有益にしていく手法となります。
このプログラムでは、KPT法を使って個人で行う場合、チームで行う場合と社会に出て活かせるリフレクションを実践的に学びます。
その他のプログラム
- 悩み方のスキル
- プライベートタイムを充実させよう
- 考える力を鍛える
- ゴールデザイン
- パターンアート
- タイムマネジメント
※センターによっては、行っていないプログラムもございます。詳しくはお問い合わせください。
個人の希望に沿った社会復帰を実現する
就職支援プログラム
仕事を進める上で必要な技能や対人関係のスキルを、事例に基づいた実践的なトレーニングで学習します。
障害者雇用希望など、個人の希望に沿ったトレーニングも可能です。
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就労パスポート・ナビゲーションブック作成
自分の考え方や行動の特徴、課題を把握して、対処法や周囲へお願いしたいことなど、いわゆる「自分」の説明書のようなものを、支援員と作成します。障害を一人で背負いすぎてしまうのが心配な方も、このシートを作成することでその場の対処法を学ぶことができ、働く上での参考になります。また、就職や選考の際にも活かせます。 -
障害者雇用と一般雇用の違い
将来、自身の働き方として障害を開示(オープン)して就職するか、非開示(クローズ)で就職するか、選択肢を増やすプログラムです。障害者雇用の環境や条件、一般雇用とどのように違うのか、改めて知る機会は少ないと思います。
今回はオープン、クローズ双方のメリット、デメリットを比較し、自身が長く継続的に働くためにはどういった環境が必要なのかを考えるプログラムです。 -
職種・業界・企業研究
職業にはそれぞれ適性があり、ミスマッチは離職の原因にもなります。一人ひとりのパーソナリティやスキル、通所実績、訓練での様子を把握した支援員と共にしっかり研究を深め、自分に合った職場を見つけましょう。 -
応募書類の書き方・添削
企業へ応募する際は、履歴書や職務経歴書などの応募書類が欠かせません。採用担当者に会いたいと思ってもらえるような書類の書き方をお伝えします。
志望動機や自己PRの内容も、応募企業にあわせてスタッフが個別で添削します。 -
外部実習支援
就労をするうえで、職場環境や業務内容などを事前に把握できるかどうかは、就労後のアンマッチングを防ぐ為にとても大切です。
ニューロリワークで学んだことを、外部社会に出た時も発揮できるかを確認するため、体験実習ができるような機会を作っていきます。 -
模擬職場
実際の職場を想定した訓練を行います。チームで役割を分担して業務に取り組むため、作業のスピードだけでなく、コミュニケーションをとりながら進める必要があります。仕事の進め方やチームでのコミュニケーション方法が学べるプログラムです。 -
模擬面接
自分が短所だと認識している点も、表現を変えると長所になることがあります。採用担当者に実際に仕事をしているイメージをもってもらえるよう、基本的な質問への回答は前もって準備しましょう。
また、面接当日、自信をもって笑顔で臨めるように実践スタイルで行います。
その他のプログラム
- ビジネスマナー学習
- SSTプログラム
- 企業研究
- 働き方改革
- 就職に必要な書類作成の仕方
- JSTプログラム
- 情報収集プログラム
- NewsPaper要約
※センターによっては、行っていないプログラムもございます。詳しくはお問い合わせください。
個人の希望に合わせて選べる
個別ワーク環境
個人の希望に合わせて自由に利用できるオンライン動画学習や書籍などをご用意しています。
個別席もありますので、集中して取り組める環境です。
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動画学習教材
資格取得を目指した勉強をしたい、プログラミングを学びたいなど、ご自身の今後のスキルの希望や学習ペースに合わせて個別で学べる動画学習教材をご用意しています。
※利用期間中は、無料で使用することができます。 -
アート系
パターンアート(紙の中を様々な模様で埋め尽くす絵画のこと)など、アート系のワークを通して集中したり、無心になったりすることで忘れる時間を作っていきます。
無心になる時間は、冷静さを取り戻し、客観的な視点をもつことにもつながっていきます。
個別席でできますので、集中して取り組むことができます。 -
書籍
自己学習やセルフマネジメントなど、知識やスキル向上のための書籍を多くご用意しています。電子書籍などもありますので、普段活字に触れる機会が少ない方も、リワーク活動を機にぜひお試しください。 -
個別課題ワーク
仕事に必要な「創る能力」や「伝える能力」を磨くための訓練で、Word、Excel、PowerPointなどを使用して資料作成の課題などを行って頂きます。難易度も個人のレベルに応じた課題を提供することが可能です。
※PCの貸し出しも可能です。無料Wi-Fiもご利用いただけます。