メンタル不調によって休職した方が復職を果たしても、場合によっては再びメンタル不調に陥り、再休職に至ってしまうケースがあります。
そこで今回は、メンタル不調からの復職が失敗してしまう原因と、その解決策についてご紹介します。再休職に至る原因を押さえておくことが、安定した復職・就労の第一歩となります。(再休職からの復職を目指すなら→ニューロリワークの資料請求はコチラから)
公開日:2021.04.26 最終更新日:2023.10.05
メンタル不調によって休職した方が復職を果たしても、場合によっては再びメンタル不調に陥り、再休職に至ってしまうケースがあります。
そこで今回は、メンタル不調からの復職が失敗してしまう原因と、その解決策についてご紹介します。再休職に至る原因を押さえておくことが、安定した復職・就労の第一歩となります。(再休職からの復職を目指すなら→ニューロリワークの資料請求はコチラから)
復職後に働き始めると、すぐに自身の体力の衰えに気づくという方も少なくありません。休職中は働いていたときと比べて活動の幅が狭まるため、自分が思っている以上に体力が低下していることもあります。その結果、復職しても週5日間の勤務ができる体力が十分になく、疲労に悩まされるようになります。
こうしたことから、復職後に「体力がもたない」「休職中にもっと運動しておけばよかった」といった声も多く聞かれます。
休職中に低下した体力を取り戻すためには、主にふたつの対策が考えられます。
ひとつは、休職期間中に最低でも2週間の通勤訓練(摸擬通勤)を行うというものです。具体的には、同じ時間、同じ場所に週に5日間通うことを実践します。
復職を支援するリワーク施設を利用している場合は、リワーク施設に通所することが通勤訓練となります。そのため、施設の利用者は自身の通所が安定しているか、または1日の終わりや週の終わりまで気力や体力、集中力が保てているかどうかをしっかりと見極めることが再休職を防ぐためのポイントとなります。
ふたつめの対策は、休職期間中に適度な運動を実施するというものです。ウォーキングや自宅でできる筋力トレーニングなどを通じて、体力を戻しておくことが大切です。上述したように体力の低下は復職時の悩みでもあり、再休職の原因となります。そのため、休職期間中は気力だけでなく、体力を取り戻すことを意識して過ごすのが効果的な過ごし方といえます。
メンタル不調によって会社を休職した場合、「あまり人に言いたくない」と考える方も少なくありません。もっとも、家族や親しい友人にも話していないという場合には注意が必要です。これには、主にふたつの理由があります。
ひとつは、後ろめたさからストレスを感じてしまうためです。休職したばかりの頃は「家族に心配させたくない」と考え、休職したことを打ち明けないというケースもみられます。もしも休職期間中も打ち明けない状態が続くと、家族から仕事のことについて質問される度に嘘を重ねることになります。また、家族にバレないよう距離を置いてしまうケースも考えられます。その結果、後ろめたさからストレスを感じるようになります。
休職したことを周囲に話さないことによる注意点のふたつめは、復職にかかるストレスを一人で抱え込んでしまうという点です。復職後は、想像以上にストレスを感じる機会も多くあります。家族や親しい人にその気持ちが理解されず、一人で抱え込んでしまうことでストレスが蓄積されていきます。
ストレスを蓄積させないためには、自身の身近な人や支えになる人に休職について話すことが大切です。(休職や復職について相談するなら→ニューロリワークの資料請求はコチラから)
「不在時にサポートしてくれた仲間に恩返しがしたい」「遅れてしまった分を取り戻したい」と考え、復職後すぐに全力で頑張ってしまうというケースも少なくありません。しかし、こうした取り組みが再休職の原因になることもあります。
“頑張りすぎ”による再休職を防ぐためには、復職後まもなくは「7割の力で働く」といった考え方が大切です。復職直後は、通勤や人間関係、不慣れな業務などさまざまな面で疲労を感じやすくなります。そのため、全力で頑張っていると疲れを感じる余裕がなく、その結果、気づかない内に心身への負担が蓄積し、症状が再発し、悪化する可能性もあります。
復職を安定したものにするためには、復職後まもなくは不調や疲れを自分で認識できるよう余裕をもって仕事に取り組むというのが再休職を防ぐポイントです。残業を避けたり、納期が近い業務は上司に相談するなど、工夫次第で業務の負担を和らげることができます。
復職を間近に控えているという方は、復職に失敗する原因に自身が該当していないかを確認することが大切です。一方、復職まで時間があるという方は、復職と安定した就労ができるよう毎日の生活の中に運動を取り入れたり、復職後の業務計画を立てるなどして準備に取り組むことが求められます。
休職期間中をどのように過ごせばよいかが分からない場合は、リワーク施設を活用するという選択肢もあります。
リワーク施設である「ニューロリワーク」では、身体や脳の健康に良い生活習慣を会得するブレインフィットネスプログラムをはじめ、柔軟な思考や行動力を高める認知行動療法理論に基づくプログラムなど、さまざまなプログラムを実施しています。グループワークや個別での取り組みを通じて、復職後も実践できる力を身に付けて安定した就労を実現することが可能です。
プログラムや事業所の見学も可能ですので、ご興味のある方はお気兼ねなくお問い合わせください。(ニューロリワークへの見学申し込みはコチラから)
【note公式ページ】
《注目記事》『精神疾患者数400万人時代の到来
リワーク支援施設「ニューロリワーク」がこの社会でできること』
――――――――――――――――――
※ニューロリワークでご提供するプログラムは、事業所や季節・時期によって異なります。
事業所ごとのプログラムは各センターの紹介ページにて掲載させていただいております。
ご興味のある方は以下のリンクよりご確認ください。
プログラム表はコチラ↓
■ニューロリワーク三軒茶屋センター
三軒茶屋センタープログラム表
■ニューロリワーク梅田センター
梅田センタープログラム表
――――――――――――――――――
(写真素材:PIXTA・photoAC)