社会参加や復職について調べていると、「自立訓練事業所」や「就労移行支援事業所」という言葉を目にすることが多いかもしれません。これらはどちらも社会参加や就労・復職を支援する事業所という共通点がありますが、異なる点もあります。
今回は、主に障害のある方の地域社会への参加や復職・再就職などをサポートする自立訓練事業所について、就労移行支援事業所との共通点や違いにも触れながらご紹介します。(自立訓練(生活訓練)事業所ニューロリワークの資料請求はコチラから)
公開日:2022.05.02 最終更新日:2023.10.06
社会参加や復職について調べていると、「自立訓練事業所」や「就労移行支援事業所」という言葉を目にすることが多いかもしれません。これらはどちらも社会参加や就労・復職を支援する事業所という共通点がありますが、異なる点もあります。
今回は、主に障害のある方の地域社会への参加や復職・再就職などをサポートする自立訓練事業所について、就労移行支援事業所との共通点や違いにも触れながらご紹介します。(自立訓練(生活訓練)事業所ニューロリワークの資料請求はコチラから)
自立訓練事業所は、就労移行支援事業所と同様に障害者総合支援法で定められた指定障害福祉サービスの1つです。「自立訓練事業所」は大きなくくりであり、機能訓練と生活訓練の2つに大別されます。
機能訓練は、身体機能や生活能力の維持・向上などのため、一定の支援が必要な障害がある方を対象にリハビリテーションなどを行います。
生活訓練は、日常生活を営む上で課題を抱えている障害がある方を対象に、生活能力やADL(食事や睡眠、入浴などの日常生活動作)の維持・向上のためのサポートを行います。
以下では、主に社会参加や復職を支援する生活訓練を行う自立訓練事業所について詳しく説明します。
自立訓練(生活訓練)事業所の対象者は、生活能力の維持・向上などの支援が必要な障害のある方です。 原則18~65歳未満の方で、精神障害、発達障害、知的障害、身体障害、その他難病などがある方が対象です。
例えば 、
・ひきこもっていたため、地域で生活するための訓練や相談をしたい方
・精神病院の退院直後や在宅での療養中で、地域生活のために生活を整えたい方
・生活面に課題を抱えている方
・メンタル不調により会社を休職している方
といった方々が利用しています。
利用されている方々の目的としては、生活習慣を改善したり、生活能力や自己管理能力を身に付けて心身を安定させたり、または地域での生活や働く準備などが挙げられます。
自立訓練(生活訓練)事業所の利用料金は、前年度の収入に応じて異なります。そのため、利用月額が0円になる場合もあれば1割の自己負担が発生する場合もあります。利用料金は地域によって異なるため、詳しくはお住まいの市区町村に確認する必要があります。
利用期間は、原則2年間です。こちらもお住まいの市区町村や個々の理由によって異なる場合がありますので、利用の際には事前に確認しておくことが大切です。
事業所を利用するための主な流れは、以下の通りです。
1.事業所を探す(インターネットでの検索、クリニックや支援機関・行政からの紹介など)
↓
2.問い合わせ・資料請求
↓
3.見学・体験実習(複数回可)
↓
4.利用手続き
↓
5.正式利用
自立訓練(生活訓練)事業所は、事業所ごとに特色や独自性があります。プログラム内容も事業所によって多種多様のため、比較検討する上では複数の事業所に訪れることが大きなポイントです。
自立訓練事業所で行われるプログラムは、主に以下の3つに大別できます。
①生活能力やADL(日常生活動作)の維持・向上を目的としたもの
②自己管理能力の向上や自己理解を深めることを目的としたもの
③社会交流や、地域生活を営むことを目的としたもの
実際にどのようなプログラムが行われているかについて、自立訓練(生活訓練)事業所ニューロリワークで行っているプログラムの一例をご紹介します。
①生活能力の維持・向上を目的としたもの
・運動系プログラム(ウォーキング、筋トレ、ダンスなど)
・ストレスケアプログラム(ヨガやマインドフルネスなど)
・食事や睡眠について学ぶ座学プログラム
・(個別で行う)生活習慣の管
②自己管理能力の向上や自己理解を深めることを目的としたもの
・障害理解のプログラム
・セルフケアの方法を学ぶプログラム
・認知行動療法に基づく心理系プログラム
③社会交流や、地域生活を目的としたもの
・コミュニケーションを学ぶプログラム
・ライフハックを学ぶプログラム
上記以外にも、事業所では金銭管理の方法や一人暮らしなどの居住について学ぶプログラム、または相談の機会を設けることもあります。
事業所によっては、「自立した生活=働く」という考えに基づき、簡易な職業訓練や作業訓練などのプログラムを取り入れているところもあります。上述したようにプログラム内容は事業所ごとに異なりますので、見学の際には自分にとって必要なプログラムが用意されているかどうかを確認するようにしましょう。(自立訓練(生活訓練)事業所をもっと知りたい方はコチラから資料請求が可能です。)
自立訓練(生活訓練)事業所と就労移行支援事業所で迷う場合は、どちらを選択すると良いのでしょうか。以下では、これら2つの違いについてみていきます。
自立訓練事業所は「生活能力の維持・向上」を目的としているので
・生活習慣を改善させたい
・生活に必要な能力を身に付けたい
・自己管理能力を身に付けたい
といったニーズのある方に選ばれる傾向があります。
一方で、就労移行支援事業所は「働くうえで必要な知識やスキルの向上」を目的としているので
・仕事に必要なスキルを身に付けたい
・一人で就職活動を進めるのが不安
といったニーズのある方に選ばれる傾向があります。
もっとも、上記は大まかな傾向であり、自立訓練事業所で仕事に関するプログラムを扱う事業所もあれば、就労移行支援事業所で生活能力の維持・向上に関するプログラムを扱う事業所もあります。そのため、自身のニーズに合った事業所を選ぶためには両事業所の見学や体験実習に訪れ、疑問点や不明点を明確することが大切です。
自立訓練事業所は、日常生活を営むうえで課題を抱えている障害がある方を対象に、生活能力の維持・向上のためのサポートを行う事業所です。大切なのは自身の抱える課題が解決され、社会参加や復職を実現することです。そのため、「正解はどちらかひとつだけ」と考えるのではなく、広く情報を集め、柔軟に考えながら最善の事業所を選ぶことが大切です。
事業所選びでお悩みであれば、自立訓練(生活訓練)事業所のニューロリワークにご相談ください。お悩みやニーズを伺った後、ご要望に応じてグループ事業所である就労移行支援事業所(ニューロワークス)をご案内することも可能です。いずれの事業所も見学や体験実習を随時承っていますので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。(ニューロリワークの見学をご希望の方はコチラから)
【note公式ページ】
《注目記事》『精神疾患者数400万人時代の到来
リワーク支援施設「ニューロリワーク」がこの社会でできること』
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※ニューロリワークでご提供するプログラムは、事業所や季節・時期によって異なります。
事業所ごとのプログラムは各センターの紹介ページにて掲載させていただいております。
ご興味のある方は以下のリンクよりご確認ください。
プログラム表はコチラ↓
■ニューロリワーク新宿御苑センター
新宿御苑センタープログラム表
■ニューロリワーク三軒茶屋センター
三軒茶屋センタープログラム表
■ニューロリワーク横浜関内センター
横浜関内センタープログラム表
■ニューロリワーク大宮センター
大宮センタープログラム表
■ニューロリワーク所沢センター
所沢センタープログラム表
■ニューロリワーク梅田センター
梅田センタープログラム表