※写真はイメージです。
【うつ病・アスペルガー症候群|30代後半|障害者職業センター】
リワーク施設の利用を経て、人間関係がスムーズにいくようになったというCさん。当時在籍していた企業への復職とはなりませんでしたが、利用して本当に良かったといいます。Cさんが受けたのは障害者職業センターのリワークプログラム。早速体験談を詳しく聞いていきましょう。
公開日:2020.05.13 最終更新日:2022.12.23
※写真はイメージです。
【うつ病・アスペルガー症候群|30代後半|障害者職業センター】
リワーク施設の利用を経て、人間関係がスムーズにいくようになったというCさん。当時在籍していた企業への復職とはなりませんでしたが、利用して本当に良かったといいます。Cさんが受けたのは障害者職業センターのリワークプログラム。早速体験談を詳しく聞いていきましょう。
30代後半のころ、うつ病の薬を飲んでいたことから休職に至りました。はじめは風邪薬と偽っていましたが、同僚から指摘され、人事部から調査がありました。
そこで自分が心療内科に通っていることが判明してしまい、正直に話し、休職することになりました。
通院している心療内科で、障害者職業センターのリワーク施設を紹介され利用することになりました。そこでは「自分の感情を客観的に観察するプログラム」を受講することが出来ました。
自分を俯瞰的にみることができ、得手不得手を知ることができました。つらい時期でしたが自分を改めて見直す機会を与えてくれたことに感謝しています。
今までの悩みをリワーク施設のスタッフに相談できたのも利用してよかった点だと思います。悩みは内に秘めるのではなく解放したほうがよいということも実感しました。
印象に残っているプログラムは、SST(ソーシャルスキルズトレーニング)です。このプログラムを受講したおかげで人間関係がスムーズにいきました。
人を4つに分類することを習ったことで、人間には「良い悪い」はないことがわかりました。
人間関係の悩みも、要は性格の相違であると理解することができ、救われた気がしました。もう少し奥深く習えばよかったとも思っているくらいです。
また、自分の言葉を柔らかく伝えることの大切さも学びました。クッション言葉という単語もリワーク施設で覚えました。自分の考えを的確に述べる訓練もし、相手の意見に飲み込まれることなく、対等にディスカッションができるようになりました。SSTのおかげで、今では人間関係が好調です。
リワーク施設で嫌だったことは、人の出入りが多かったことです。最初のうちは人の出入りに慣れず、パニックになりました。人の名前を覚えられないことも苦痛でした。せめて自己紹介をしていただけたら良かったと思います。
また、少しでも仲良くなった方が翌日から来なくなったという寂しいこともありましたし、マナーが悪い人、遊びに来ている人もいましたので困ることもありました。
復職に対しての不安や焦りなど、皆さま色々な気持ちを抱えられているかと思いますが、とにかく前向きに、力まず頑張ってください。このことを常に心がけているといい方向に進むと私は思っています。
捨て身にならずに、自分自身を大切にしながらリワークプログラムの受講を頑張ってほしいです。どのような経験も、最終的には人生の宝になると思います。
(写真素材:PIXTA、pixabay)
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