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「リワークに行きたくない」という気持ちの対策方法を押さえて、安定した復職を実現

# お役立ち

公開日:2021.03.12 最終更新日:2023.10.27

 リワーク施設に通所していると、熱や風邪の症状がなくても「リワークに行きたくない」と感じるときがあります。今回は、このような場合に「絶対にしてはいけないこと」についてご紹介します。併せて、そうした場合の対処法についてもみていきます。(スタッフとともに休職からの復職を目指すなら → ニューロリワークの資料請求

目次

1.「行きたくない」という気持ちが復職を遠ざける場合がある

行きたくない気持ち
 「リワークに行きたくない」と考え、つい軽い気持ちでおこなってしまう“あること”が、復職を遠ざけてしまう場合があります。その“あること”によって復職許可が出せなくなったり、今後の通所に影響が生じてリワーク施設の退所に至ってしまうというケースも考えられます。こうなると、復職の時期がさらに遠ざかり、復職が失敗に終わってしまうこともあります。

 リワークに行きたくないと思うときは、適切に対処し、1日でも早く普段どおりの通所ができるようにしていくことが大切です。

 なお、今回ご紹介するのは熱や風邪などの症状がないときの対処法です。風邪などの症状で体調が良くない場合はリワークのスタッフに連絡し、欠席の可否を確認する必要があります。

2.絶対にしてはならないこととは?

してはいけないこと
 リワークに通う上で“絶対にしてはならないこと”は、「無断欠席」です。無断欠席は、その名の通り「リワークに連絡せずにお休みをすること」です。
 なお、スタッフからの連絡を待ち、連絡が来たときに初めて欠席を伝えることも無断欠席に含まれます。つい軽い気持ちでおこなってしまいがちですが、無断欠席は主に以下の2つの理由から復職を遠ざけてしまいます。

無断欠席が復職を遠ざける理由①

 ひとつめの理由は、「復職許可を出せない」という理由です。これは、職場復帰をした後のことを想像するとよいでしょう。一般的に、会社に行きたくないと思った日に無断で欠席するというケースはほとんどありません。また、会社からの連絡を待つということもありません。
 復職を目指すためのリワークでは、リワーク施設への通所は仕事に復帰できるかどうかの大きな判断基準となります。そのため、毎日時間通りに通所ができてこそ、復職の許可が下りるようになります。

 リワークを無断欠席してしまう状態で、復職が承諾されることはありません。これはリワークのスタッフだけでなく、企業の人事の観点からも同様です。一度でも軽い気持ちで無断欠席をしてしまうと、その後の一定期間は無断欠席をすることがないか経過観察することになります。

無断欠席が復職を遠ざける理由②

 ふたつめの理由は、「通所しにくくなる」という理由です。無断欠席をすると、次回の通所の際に何事もなかったかのように通所するのが難しくなります。
 無断欠席をすることで、原因や再発防止策を明確にするためにスタッフと面談をする必要が生じます。さらにスタッフだけでなく、他の利用者の方から心配されることもあります。無断欠席するとこうした状況が頭をよぎり、足が遠のくことでさらに1日、2日、そして1週間と欠席日数が増えることもあります。
 その結果、リワークに通所したくでもできなくなってしまうケースが多くあります。こうなると、リワークを再開することができず、リワークの利用が中断となる場合もあります。

 こうした理由から、欠勤の際には必ずスタッフに連絡をすることの重要性がわかります。スタッフは、利用者の方々が「欠席したい」と伝えても責めたり咎めたりすることはありません。そのため、まずは連絡し、相談することを徹底するとよいでしょう。(休職期間を有意義に過ごすためのリワーク施設の資料請求はコチラから

3.リワークに行きたくないときの対処法

欠席の対処法
 「リワークに行きたくない」と考える場合、いくつかの対処法があります。たとえば、リワークに行きたくないときは1日でも早くリワークに復帰できるようスタッフに次のような相談をするとよいでしょう。

①行きたくない理由
②(遅刻、もしくは午後から通所する際は)午前の過ごし方
③(欠席する場合は)午後の過ごし方

なお、相談するときのポイントとしては、
①早々に欠席を決めない
②自己判断で欠席を決めない
という2点が重要です。

相談の際のポイント①早々に欠席を決めない

 起床時に憂鬱になることは、多くの方にみられます。これは「モーニングデプレッション」と呼ばれ、決してめずらしい症状ではありません。こういった症状の度に欠席をしていては、通所は安定しません。
 メンタル不調のときはお休みすることをすぐに決断するのではなく、「どうすれば通所できるようになるのか」と考えることが大切です。通所が安定しないうちは、遅刻や半日からの通所を考えてみるのも対策方法のひとつです。

 毎日、少しの時間でも通所を続けることが将来的な安定につながります。遅刻での通所は他の利用者の目が気になると考える方も少なくありませんが、多く利用者の方々が同じ悩みを持っています。この点で、同じリワーク施設の利用者はメンタル不調における悩みを強く理解されているといえるかもしれません。
 こうした理由から、午後から通所される方がいても否定的に受け取られることはないと考え、気負うことなく前向きに通所を考えることが大切です。

相談の際のポイント②自己判断で欠席を決めない

 「行きたくない」という気持ちが強い場合、自己判断では欠席以外の選択肢を見出すことが難しくなります。その結果、欠席が増えて通所が安定しないという状態が続く可能性があります。
 「行きたくない」と思ったら、その気持ちをスタッフに相談し、スタッフと一緒に欠席するかどうかを決めていきましょう。心の中で引っかかっているモヤモヤをスタッフに相談することで、気持ちの切り替えができたり悩みが解決し、通所したい気持ちに切り替わることがあります。スタッフに相談し、気持ちが切り替わった場合は遅刻や午後からの参加でもよいので、まずは通所を考えることが大切です。

 スタッフに話しても気持ちが切り替わらない場合は、1日でも早く普段どおりの通所に戻せるようスタッフと共に1日の過ごし方を考えることが重要です。なお、通所できなくなることが長期化しそうな場合は、主治医に相談する必要があります。

4.まとめ


 冒頭でお伝えしたように、今回ご紹介した内容は発熱や風邪の症状がない場合の対処法です。風邪などの症状で体調が良くない場合は、リワークのスタッフに連絡した上で欠席を
伝えましょう。

 「リワークに行きたくない」と考える場合、もしくは行けなかった場合、リワーク施設の利用者の多くは「またできなかった」「失敗してしまった」と強く落ち込んでしまいがちです。
 しかし、リワークに通所できないのは性格や怠けなどが原因なのではなく、病理的な状態から起こることだという認識を持つことが重要です。「欠席」そのものは決して悪いことではないため、自己判断で早々に欠席を決めるのではなく、必ずスタッフに連絡し、相談することが大切です。
 「行きたくない」と感じた日でも通所につなげる方法を見つけ、対処していくことが復職と安定した就労につながります。

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(写真素材:PIXTA・photoAC)

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