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不安な人ほど使いがち? 復職面談で注意したい3つのワード

# お役立ち

公開日:2021.03.18 最終更新日:2023.10.27

 メンタル不調で仕事を休職し、復職の時期が迫ってくると、上司や人事担当者と電話や面談をする機会が多くなります。

 そんなとき、つい「もう仕事は問題なくできます」「大丈夫です」「休んでいた穴を埋められるように頑張ります」と話されることも多いかもしれません。こうした言葉は前向きで良いことですが、復帰にあたり心配な点もあります。

 今回は、復職にあたって上司や人事担当者との面談の際に使い方に注意すべき3つの言葉や、復帰後も安定して働くための仕事への向き合い方についてご紹介します。(スタッフとともに休職からの復職を目指すなら → ニューロリワークの資料請求

目次

1.安定就労のための、仕事への向き合い方

安定就労を目指す
 復職が近づくにつれ、仕事をしている自分を想像する機会も増えるようになります。多くの方は自分が活躍していたときのことを想像し、復帰して間もないうちからいわゆる「エンジン全開」で頑張ろうとしてしまいがちです。

 しかし、復帰後も長く安定して働き続けるためには、復帰直後は“7割の力で働く”という考えが大切です。こうした考え方は、精神科医からも助言として多く聞かれます。

 「早く会社の役に立ちたい!」「以前のポジションで活躍したい!」という気持ちが強すぎるあまり、復帰後の間もないうちから全力で業務に取り掛かるのは、いわば「エンジン全開で車を走らせているような状態」といえます。早い段階でガソリンが切れ、走り出せなくなってしまいます。最初のうちは少し余力を残し、不調や疲れを自分で認識できるくらいのモチベーションで仕事に取り組むという意識を持つことが重要です。

 こうした理由から、少し物足りないくらいの状態からはじめ、少しずつ負荷をかけていくようにしてみましょう。そのためにも、人事や上司との面談の際は復職後の環境や業務内容について調整できることが理想といえます。

2.復職面談で注意したいワード

復職面談
 復職後、復職者と上司や人事担当者との間で認識のギャップが生じないようにするためには、復職前の面談時に注意しておきたい点があります。それは、面接の際に誤解を与えない言葉を使って自身の状態を伝えるという点です。

 面接時の言葉の選び方によっては、使い方を誤ってしまうと業務上の調整を依頼しにくくなり、復職後に自身を苦しめてしまう可能性もあります。そのため、復職面談の際には伝える言葉に注意する必要があります。

注意したいワード①「良くなった」

 面談にて体調の変化について聞かれると、つい「良くなった」と回答することが多くあります。たしかに、以前よりも少し改善している場合は「良くなった」という表現そのものは正しいものですが、復職予定者本人が意図する「良くなった」と、上司や人事担当者が考える「良くなった」は異なる場合があります。

 一般的に、復職予定者は復職が難しい状態であると思われないように、「完全に治っているわけではないけど、前よりも良くなった」という意味で使うことが多くあります。
 一方で、企業側は業務が十分に行えるレベルでの「良くなった」と捉えてしまいがちです。その結果、復職時に会社側の配慮がない(もしくは依頼しにくい)といった状態になり、休職前と変わらない環境で仕事を行うことになる危険性もあります。こうなると、場合によっては再び休職に至るというケースも考えられます。

 こうした理由から、復職時に調子を聞かれた場合は「休職した当初と比べて仕事のことを考えられるようになった」「集中が必要な作業に取り組めるようになってきた」など、より具体的な表現で伝えることが大切です。

注意したいワード②「大丈夫です」

 「大丈夫です」という言葉は、一般的には「助けや配慮がいりません」という意味で用いられます。

 復職前の面談では、上司や先輩から「○○の業務をお願いしても大丈夫?」と聞かれることも多くなります。このとき、「「自信がない」「できない」と答えると失望されてしまうかもしれない」「「まだ休職した方がいい」と思われてしまうかもしれない」と不安になり、できるかどうかわからない場合でも「大丈夫です」と答えてしまいがちです。

 しかし、復職後に「やっぱりできない」と業務が負担になってしまった場合、それでも「大丈夫です」と答えてしまった手前、今さらできないことを言い出せずに思い悩み、病気を再発してしまうというケースも考えられます。そのため、安易に「大丈夫です」と業務を引き受けないよう注意が必要です。

 対応可能な業務範囲を聞かれたときの対策は、無理をして「大丈夫です」と答えるのではなく、「体調が整うまで、一定期間様子をみたい」「最初のうちは上司や同僚にサポートをお願いして進めたい」といった考えを伝えるとよいでしょう。

 なお、こうした答え方をすると「頼まれたことを断っている」と感じてしまう復職者もいいるかもしれません。しかし、できそうにないことを「大丈夫です」と言って引き受け、それでもできなかった場合は最初から断ったとき以上の負担や迷惑が会社にかかることになります。
 たしかに、業務範囲を聞かれたときに「無理です」「できません」と端的に答えてしまうのは望ましくないので、様子をみながら段階的に業務量を調整してもらえるよう丁寧に伝えることが大切です。

注意したいワード③「頑張ります」

 「頑張ります」は、復職間近になると使用しがちな言葉のひとつです。とはいえ、「頑張ります」という言葉を使うこと自体が問題というわけではなく、最初から頑張りすぎないよう注意するという点が重要です。

 復職予定者の中には「100%じゃないと職場にとって失礼かもしれない」と考える方もいますが、頑張りすぎることは症状を再発させるリスクをもたらします。再発は、企業にとっも大きな負担となる場合があります。

 こうした理由から、「頑張ります」と言葉は伝えることでゆくゆく自分が苦しむことがないよう、注意して用いることが大切です。(休職期間を有意義に過ごすためのリワーク施設の資料請求はコチラから

3.まとめ


 復職の時期が迫ってくると、これまでの遅れを取り戻そうとつい「強い言葉」を使ってしまいがちです。「良くなった」「大丈夫です」「頑張ります」などが例として挙げられます。
 こうした言葉は、上司や人事担当者に誤ったメッセージを与える危険性があるため、誤解を生じさせないよう注意が必要です。面談の際には簡潔に済ませすぎることなく、自身の状況を正しく伝えることが大切です。

 復職時の面談でどのようなことを話すかで迷われる場合は、リワーク施設の担当者に相談するとよいかもしれません。

 リワーク施設のニューロリワークでは、休職者向けの復職プログラムを提供しています。復職面談時の想定問答や再発防止策などのサポートも行っていますので、復職に不安のある方でも自信をもって復職を目指すことができます。

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(写真素材:PIXTA・photoAC)

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