就労移行支援事業所の利用を検討されている方は、どういった基準で事業所を選ぶべきかで迷うことがあるかもしれません。そこで今回は、就労移行支援事業所を選ぶときに確認したい5つのポイントをご紹介します。
公開日:2021.10.07
就労移行支援事業所の利用を検討されている方は、どういった基準で事業所を選ぶべきかで迷うことがあるかもしれません。そこで今回は、就労移行支援事業所を選ぶときに確認したい5つのポイントをご紹介します。
新型コロナウイルスの影響もあり、在宅訓練を取り入れている事業所も増えていますが、通所を原則としている事業所が一般的です。そのため、通所するにあたっては
「毎日通所できるかどうか」
「心身に負担がかからないかどうか」
といった点をしっかりと見極めることが大切です。
特に朝の通所時間は、通勤ラッシュの時間帯と重なります。人混みに不安を感じている場合は、朝の混雑状況や乗り換え時にターミナル駅を利用することがないかどうかを事前に確認しておくとよいかもしれません。
なお、事業所は「近いから良い」「遠いから悪い」というものではありません。
就労移行支援事業所に通所する目的のひとつに、「通勤訓練」があります。遠い事業所への通所はもちろん大変ですが、それだけ通勤訓練にもなります。こうした理由から、自身の就労目標に合わせて適切な距離を選択することが大切です。とはいえ、現在の体調をみて毎日の通所が困難だと感じるようなところまで範囲を広げるのは割けたほうが良いでしょう。
事業所にて行われるプログラムは、「種類」「内容」「難易度」のどれをとっても事業所によってさまざまです。たとえば、パソコンなどのIT系に関するプログラムが豊富な事業所や体力づくり、生活習慣の安定を目的としたプログラムが豊富な事業所など、事業所ごとにさまざまな特徴があります。
就労移行支援事業所のひとつである「ニューロワークス」では、脳の健康な状態を目指すプログラム(マインドフルネスやヨガなど)や、認知行動療法に基づくプログラム、自己理解プログラムなどを実施しています。
運営会社によってプログラムには大きな違いあり、個別訓練(自習時間での個別学習)を重点的に行っているところもあります。そのため、「自分に必要なプログラムは何か」「就労移行支援事業所への通所を経て何を身に付けたいか」といった点を明確にしてから選択することが大切です。
特に、まだ症状が安定していなかったり、自分の病気と上手に付き合う方法を身に付けている途中の方は、体調管理について学べるプログラムが用意されている事業所を選ぶのが良いかもしれません。
プログラムの内容はホームページ等で公開されていることも多いので、見学前に確認してみましょう。
就労直後は慣れない環境により、いつも以上にストレスや疲れを感じやすいこともあります。「業務量が多い」「人間関係が上手くいかない」といったときに、これまで関わってきた就労移行支援事業所のスタッフのフォローがあるのとないのでは、その後の長期就労に大きな違いがあります。
就労移行支援事業所が行う「定着支援」では、必要に応じてスタッフが企業との間に入って業務量や職場環境を調整することもあります。長期的な就労のためにも、就労後にどのような支援があるのか事前に確認することが大切です。
事業所への通所期間中は、さまざまな不安や悩みに直面することがあります。
「本当に就職できるのかどうか」
「合わない利用者がいる」
「自分に合った仕事がわからない」
といったときに、気軽にスタッフに相談ができるかどうかを知っておくことが重要です。
たとえば、
「スタッフが忙しそうで話しかけにくい」
「個別面談をする環境が開放的すぎて相談しにくい」
「個別面談ができる時間帯が少ない」
このようなことが気になって不安を感じる場合には、利用を見送ることが望ましいケースもあります。
また、毎日利用する場所になるため、衛生面でも気になるところがないかを確認しておくことも大切です。他にも、スタッフの雰囲気や事業所の環境、設備などを見て安心して通所できる環境かどうかを事前に押さえておきましょう。
就労移行支援事業所の利用には、利用料や交通費がかかります。利用料は免除になる方も少なくありませんが、世帯収入によっては自己負担額が発生する場合があります。
(※地域によって異なるため、詳しくはお住まいの自治体にご確認ください。)
毎日の通所となると、交通費も発生します。交通費を支給する事業所や市区町村での補助が受けられる場合もありますので、これらの点についても事前に確認しておくとよいでしょう。通所にかかる費用を明確にした上で、利用の可否を決めることが大切です。
これまでにご紹介したように、就労移行支援事業所を選ぶ際に確認したいポイント
は以下の5つです。
・自宅から事業所までのアクセス
・プログラム
・就労後のフォロー
・事業所の雰囲気や環境
・費用
就労移行支援事業所は、毎日通所する場所です。「就職すること」にばかり気をとられがちですが、
「自身が継続して安心して通えるかどうか」
「訓練を行うことで長期的な就労が見込めるかどうか」
といった点を念頭に置きながら、就労移行支援事業所を選ぶことが大切です。
【note公式ページ】
《注目記事》『精神疾患者数400万人時代の到来
リワーク支援施設「ニューロリワーク」がこの社会でできること』
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※ニューロリワークでご提供するプログラムは、事業所や季節・時期によって異なります。
事業所ごとのプログラムは各センターの紹介ページにて掲載させていただいております。
ご興味のある方は以下のリンクよりご確認ください。
プログラム表はコチラ↓
■ニューロリワーク新宿御苑センター
新宿御苑センタープログラム表
■ニューロリワーク三軒茶屋センター
三軒茶屋センタープログラム表
■ニューロリワーク横浜関内センター
横浜関内センタープログラム表
■ニューロリワーク梅田センター
梅田センタープログラム表
■ニューロリワーク博多センター
博多センタープログラム表