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休職すべき?┃不調につながる5つの症状

# お役立ち

公開日:2021.12.27

 頻繁に落ち込んだり、イライラしやすかったり、やる気が出なかったりといったメンタル不調を感じていても、どの程度の症状になれば休職すべきなのかと迷われる方もいます。

 今回は、休職前に現れやすい症状の中で特に多いものを5つご紹介します。これらの症状に当てはまらない場合でも、いつもと違って調子が悪いと感じたら早めに心療内科や産業医などに相談することが大切です。

目次

1.勤怠が乱れる

勤怠の乱れ
 休職前に現れやすい症状の一つ目は、勤怠の乱れです。
 朝起きたときに倦怠感を感じる、あるいは会社に行くのが不安だといった理由で、家を出るのに時間がかかったり家から出られなくなったりして、遅刻や欠勤を繰り返してしまうことがあります。家から出ることができても通勤途中に具合が悪くなってしまい、頻繁に途中下車をしてしまうというケースもみられます。

 このような症状が継続している場合は、早めに心療内科の医師や会社の産業医に相談することを考えましょう。

2.睡眠リズムや食生活が乱れる

リズムの乱れ
 休職前に現れやすい症状の二つ目は、睡眠リズムや食生活の乱れです。
 睡眠は、上述した勤怠にも関連します。「朝起きられない」「布団から出られない」「夜眠れない」「中途覚醒で何度も起きてしまう」など症状は様々ですが、こういった睡眠リズムの乱れが現れやすいのはメンタルヘルスの状態が優れないときです。

 睡眠が充分に取れないと、勤怠だけではなく仕事中の集中力や注意力にも影響し、ミスも起きやすくなるなど、負のスパイラルに陥ってしまいます。

 食事については、メンタル不調になると食欲不振や過食、食べ物の味がわからないといった味覚障害などの症状が現れて、食生活が乱れがちになります。

 睡眠リズムが崩れたり、いつものように食事を味わえなくなったり、いつもと違う症状が一定期間続いていることに気づいたら、早めに心療内科の医師や産業医に相談しましょう。

3.好きなことが突然できなくなる

億劫になる
 休職前に現れやすい症状の三つ目は、自分の趣味や楽しみにしていたことを突然やりたくないと感じたり、楽しみに感じられなくなってしまったりといった症状です。
 他にも、毎日当たり前にできていたことが、いつのまにかできなくなってしまうという症状が現れる場合もあります。身近なことでは、入浴、歯磨き、化粧など、これまで日常的に行っていたことが億劫になり、できなくなります。

 こういった症状が増えてきたら、注意して自分を観察してみましょう。頻度が多かったり日常生活に不都合が生じたりする場合は、心療内科や産業医に相談することも大切です。

4.人のいる場所に行きたくなくなる、人と話したくなくなる

孤独を好む
 休職前に現れやすい症状の四つ目は、人のいる場所に行きたくない、人と話したくないといった症状です。こういった気持ちが継続的に起こったり、不安な気持ちや嫌な気持ちと一緒に生じたりする場合は、注意が必要です。

 家族と顔を合わせることや会話をすることがつらかったり、会社付近や会社の最寄り駅など特定の場所に行くと不安を感じたりする場合は、ストレスを感じているサインだと思いましょう。それを無視してしまうと、余計にメンタル不調の症状を強めてしまいます。

 人と会ったり話したりする意欲が失われるといった精神面の症状だけでなく、そのような状況で腹痛などの身体的な症状が現れる場合も、ストレスやメンタルヘルスの不調が原因と考えられます。

 不安に感じることが増えたりパニックになってしまったりするときは、早めに心療内科の医師に相談しましょう。

5.動悸や冷や汗が止まらなくなる

動機
 休職前に現れやすい症状の五つ目は、緊張や不安を感じるような状況ではないにもかかわらず、急に激しい動悸や冷や汗が止まらなくなるといった症状です。このような症状が現れる場合は、自律神経が乱れている可能性があります。

 上司との面談や重要な打ち合わせなど特定の理由がある状況で緊張するのは多くの方にあることですが、そういった状況下では無いにもかかわらず動悸や冷や汗、涙などが止まらなくなる場合は、メンタル不調の前兆である可能性があります。
 身体症状であっても、精神面の不調が影響していることは少なくありません。気のせいだと思わず、早めに心療内科などに相談することが大切です。

まとめ

最適な解決策
 メンタル不調を発症する場合、その引き金になる理由と前兆があると考えられます。症状が悪化すると、医師の治療を受け、しっかりと療養をする以外に対処が難しくなるケースも多くなります。そのため、メンタル不調になる手前のサインを見逃さず、きちんと対処をすることが重要になります。普段から、自分の状態を把握する習慣を身につけましょう。

 具体的には「食事や睡眠にいつもと違うことはないか」「疲労を感じやすくなっていないか」「やる気が減退してないか」といった、自分の体に現れる小さなサインに目を向けて、しっかりと早い段階からセルフケアを行っていくことが大切です。

 セルフケアでは対処しきれないと感じたら、早めに心療内科を受診したり産業医に相談しましょう。「会社を辞めたい」「もう休職するしかない」という状態になるまで我慢をするよりも、早めに受診や相談し、勤務時間の短縮や配置部署の調整などの配慮を職場にお願いすることで、通院治療しながら就労を継続できる可能性もあります。
 受診して休職が必要と判断された場合は、診断書を職場に提出し、必要な手続きをしてから休職期間に入ることになります。

 限界まで我慢をして症状を悪化させてしまうと、回復までの時間も長引く可能性があります。少しでも自分の心身の状態に違和感を覚えることがあれば、早めに心療内科や産業医に相談をすることが大切です。

【参考文献・参考サイト】
(写真素材:PIXTA・photoAC)

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