これから休職期間に入る方や、休職して間もない方は休職期間中にどのように過ごせば良いかが分からず、不安に陥ってしまうということも少なくありません。休職期間の過ごし方については、初期・中期・後期と段階に応じた適切な過ごし方があります。(【関連記事】:「段階別、休職期間中の適切な過ごし方【初期・中期・後期】」)
今回は、休職した直後にやってはいけない主なNG行動について詳しくみていきます。
公開日:2022.09.08
これから休職期間に入る方や、休職して間もない方は休職期間中にどのように過ごせば良いかが分からず、不安に陥ってしまうということも少なくありません。休職期間の過ごし方については、初期・中期・後期と段階に応じた適切な過ごし方があります。(【関連記事】:「段階別、休職期間中の適切な過ごし方【初期・中期・後期】」)
今回は、休職した直後にやってはいけない主なNG行動について詳しくみていきます。
休職して間もない場合にしばしばとってしまいがちなNG行動のひとつとして、「仕事のことばかりを考える」という行動が挙げられます。
休職直後は、自分が抜けた仕事のことや進めていたプロジェクトの進捗状況、または取引先とのやり取りなど、つい仕事のことばかりを考えてしまうケースが多くみられます。
スマートフォンやパソコンで仕事のメールを確認できる場合は、ふとした瞬間にメールをチェックしてしまうということもあります。休職前までは毎日のように行っていたことであるため、そのような行動を取ってしまうことも仕方のないことかもしれません。とはいえ、仕事のことばかりを考えていると、「引継ぎに問題はなかったか」「ミスなどはなかったか」と不安になったり、休職に至る原因となったことなどを思い出して体調が悪化する可能性があります。
特に休職して間もない場合は、仕事のことを考えることで体調不良の引き金となるケースが多くあります。そのため、休職初期はできるだけメールチェックなどは控えて、仕事から離れる意識を持つことが大切です。
仕事のことばかり考えてしまうのは、それだけ責任感を持って仕事に取り組んでいた証といえます。そうであれば、引継ぎも問題なく行えたと割り切って考えることも大切です。仕事のことは考えず、まずは自分自身の心身の健康を最優先に考え、休職期間を過ごすようにしましょう。それが結果的に、自分のためにも会社のためにもなります。
とはいえ、定期的に会社と連絡を取り合っている場合は、それを無理にやめる必要はありません。無理のない範囲で、時間が空くたびに仕事のことを考えたり自分から進捗を確認することなどを控えることが大切です。
休職後、間もない方がしてしまいがちなNG行動の2つ目は、「休職原因を分析すること」です。確かに、休職期間中に実践するべきこととして休職原因の分析が挙げられますが、休職直後の取り組みとしては必ずしも適切ではありません。
休職原因は、メンタル不調になった原因と直結していることが多くあります。そのため、まだ体調が安定していない休職直後に原因の分析を行うと、休職前のことを思い出して体調が悪化したり復職への不安が強くなってしまう可能性があります。また、まだ自分の体調や現状を客観視できず、正しい分析ができないというケースもみられます。こうした理由から、休職原因の分析は体調が安定して仕事のことを考えても落ち着いた状態でいられるときに実施する必要があります。
休職して間もないうちは、焦らずに十分な休養をとって良い精神状態を作るための安定した生活習慣を維持することが大切です。
休職後、間もない方がしてしまいがちなNG行動の3つ目は、「焦って復職準備をすること」です。休職中は、「本当に復職できるのか」と焦りや不安を感じてしまいがちです。特に休職初期は、これまで毎日行っていた日々の仕事がなくなり、不安を感じやすくなります。そのため、休職して間もないうちから休養をとらずに復職準備に取り掛かる方もいます。しかし、こうした活動は却って休職期間を伸ばす原因となりかねません。まずはしっかりと休養し、心身の健康を回復させることが大切です。規則正しい生活習慣を送り、安定した状態を維持できるような過ごし方を優先しましょう。
休職期間中、復職準備を頑張りすぎて十分な休養がとれない場合や、夜遅くまで勉強をしていて生活習慣が乱れている場合は、体調は回復するどころか悪化してしまう可能性があります。
また、休職後に少しの間だけ休養をとり、少しずつやる気が出てきたという場合も注意が必要です。元気になってくると、ついつい「あと少しだけ」「もう少しなら」と頑張ってしまうことがあります。頑張ることで復職が早まると考えてしまいがちですが、こうした考えが逆効果になるケースもあります。
自分の体調が許す範囲で少しずつ復職準備を進めることは大切ですが、頑張りすぎてしまうと自分でも気付かないうちに疲労が蓄積され、症状の悪化につながりかねないことを覚えておきましょう。休職期間中は初期段階に限らず全期間を通じて、そして復職後も夜遅くまで頑張ることは避け、規則正しい生活リズムを維持することや、活動と休職のメリハリをつけることを意識するとよいでしょう。
休職初期は、焦らずしっかりと休養することが何より大切です。いろいろなことを忘れて休養に集中するというのが難しいこともありますが、自身の心身の健康のためにも、しっかりと休むことに専念するようにしましょう。
休職初期の適切な過ごし方で迷われる場合は、社会参加や復職を支援する自立訓練(生活訓練)事業所を利用するという選択肢もあります。事業所では、休職期間を通じて専門のスタッフから必要な支援を受けながら社会参加や復職を進めていきます。
自立訓練(生活訓練)事業所のニューロリワークは、休職期間を効果的に活用するための食事や運動、ストレスケア等さまざまなプログラムをご用意しています。座学や実践を通じて生活習慣の改善を目指すことで、段階的に社会参加や復職の準備を行います。
見学やプログラムの体験実習も受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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